この記事では、2021年3月28日に放送されたラジオ番組”山下達郎の楽天カード サンデーソングブック”で流れた楽曲をまとめて紹介します。
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【山下達郎のサンデーソングブック】棚からひとつかみ+リクエスト【2021年3月21日選曲リスト】
愛を描いて -Let’s Kiss The Sun- – 山下達郎(Live/’13年12月24日 中野サンプラザ)
山下達郎:リスナーのメール読み)『この1月に29歳になった私の息子が今年結婚することになりました。お相手は気遣いが素晴らしく、息子にはもったいないくらいの素敵な娘さんです。
色々と大変な状況下の2人ですが、とても前向きに自分たちの将来を考えて行動している様子がみられ、頼もしく思っております。
親としてはただただ見守ってあげることしかできませんが、そんな2人のために30数年前の私たちの結婚披露宴で使わせていただいた、達郎さんの「愛を描いて -Let’s Kiss The Sun-」をリクエストさせていただきます。』
親子2代に渡りまして、ご愛顧ありがとうございます。
なかなか大勢お呼びして披露宴開かれるとか、そういうのが思うに任せないというような事が書かれておりますけれども。ぜひお幸せに。
「レッツ・キス・ザ・サン 愛を描いて」、私の1979年のシングルですけれども、今日はライブバージョンでお聴きを頂きます。
2013年12月24日 中野サンプラザでの「レッツ・キス・ザ・サン」
でも一番最後の演奏なので、けっこうくたびれておりますが気は心。
収録アルバム)MOONGLOW
Whenever You’re Ready – The Zombies
山下達郎:まずはZombies。私の大好きなZombies。1965年の「Whenever You’re Ready」
イギリスでもアメリカでもチャートに入りませんでしたけれども、この曲ほんとに素晴らしい一曲であります。
このB面がですねあの有名な、カーナビーズの好きさ好きさ好きさの元のアイラブユーってやつですね。
そのA面でございます。
I Believe In Miracles – Jackson Sisters
山下達郎:ジャクソンシスターズ、ジャクソン5とはなんの関係もございませんけれども、ウェストコーストの姉妹の5人組のボーカルグループ。
で、ジャクソン5を見つけてきたボビーテイラーという人がいるんですが、この人がやはりジャクソンシスターズというグループを見つけてきまして、デビューしまして⒈曲だけヒット曲がございます。
1973年、全米ソウルチャート89位という「I Believe In Miracles」という曲ですが、これが入っているアルバムというのがこれが80年代めっちゃくちゃ高かったんですよね。
レア中のレアでけれども、日本でリイシューが出まして今ではCDも出てる。いつでも聴けるという。
生まれて初めてかけるんじゃないかな。
ドラムこの時代だとエドグリーンでしょうね、多分ね。すごいドラムですが。
I’m Just A Prisoner – Candi Staton
山下達郎:Candi Staton(キャンディ・ステイトン)、サザンソウルの重鎮でございます。
キャンディ・ステイトンのフェーム時代の名曲「I’m Just A Prisoner」1970年全米ソウルチャート13位。全米56位。
山下達郎:”あなたの愛に囚われた私、捨てられたら死んでしまう。あなたのさよならを聞くなんて耐えられない。今の私は愛の囚人、鎖に繋がれた奴隷、自由になんてなりたくない。だから決して行かないで。その苦しみに私の心は耐えられないから”
今のご時世で聞いたら怒る人がいそうな歌詞でございますが、1970年のキャンディ・ステイトン「I’m Just A Prisoner」素晴らしい歌唱でございます。
I Touched A Dream – The Dells
山下達郎:今日はじゃあThe Dellsにしましょう。シカゴを代表するボーカルグループ。
TheDells、沢山ありますけども僕が大好きなシャイサウンド時代の1980年全米ソウルチャート17位。
これとっても悲しい失恋の歌なのですけれども、でもリードのマーヴィンJrの絶唱でございます。
I Touched A Dream – The Dells
”あなたが去ってから人生に意味がなくなってしまった。月を見ても日の出をみてもそこには何もない。私はあなたに触れた時に、私は女王に触れたんだ。私は夢に触れたんだ。”
このマーヴィンJrの絶唱が全て、素晴らしい。
Make It Last – THE STYLISTICS
山下達郎:リスナーのメール読み)「先日グラミー賞の授賞式がありましたが、ゲストパフォーマンスでブルーノマーズとアンダーソンパークが組んだユニット「シルクソニック」がスタイリスティックスを彷彿とさせる70年代スウィートソウル風の新曲を演じていました。
この手の曲が出ると過去の模倣だのの批判が出ますが、達郎さんはどのように感じますか?
私は若いアーティストの現代的な解釈と70年代風の新曲を出すことは面白く、また当時をリアルタイムで聞いていた世代としては嬉しいと思っています。」
全くその通りだと思いますよ。
すぐ若い人がですね、そうやるとやれ模倣だのパクリだのとすぐ始まりますがロビンシーかなんかかわいそうでしたよね。
評論家ごっこが好きなんですねどこも。なんでもかんでも。
音楽だけではなくて文化的なのもそんなのばっかりで。もうちょっとなごやかになんで見れないのかと、そういう感じがいたします。
明日の私 – 竹内まりや
山下達郎:てなわけで毎年年度終わりのこの時はですね、いつもかけておりますが。
竹内まりやさんの「明日の私」という94年のシングルでございます。この曲は、いわゆる平時の曲ですので。
田舎から東京にですね、仕事で上京してくる人たちの歌ですけれども。去年、今年はちょっと状況が変わりますが。
将来への夢と申しましょうか、そういうのを歌った気持ちには変わりがありませんので。今年度の最後も、これで締めてみたいと思います。
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